更年期障害というと女性特有の症状と思われがちですが、実は男性にも同じような症状がみられることがあります。今回は、男女ともにあらわれる更年期障害の違いや、乗り越える生活習慣などについてご紹介します。
一般的に更年期障害は加齢によるホルモンの減少によって起こるもので、身体的、精神的にさまざまな症状があらわれます。深刻な場合は、日常生活を送るのが困難になることもあります。
【身体的な症状】
ほてり、めまい、発汗、動悸、関節の痛み、頭痛、頻尿、疲れやすさ、肥満など
【精神的な症状】
不安感、やる気が起こらない、集中力の低下、記憶力の低下、不眠など
更年期障害であらわれる症状は男女で大きな差はみられないものの、その原因や発症年齢、期間などが違います。
女性の更年期障害は、エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって引き起こされ、40代前半〜50代後半までに発症しやすく、閉経後5年ほどでやわらいでくるとされています。
男性の更年期障害は、テストステロン(男性ホルモン)の減少が原因で、女性よりも幅広い年代で起こりやすいのが特徴です。女性ホルモンが閉経をきっかけに多く減少するのに対して、男性ホルモンは20代をピークにゆるやかに減少するため、男性の更年期障害は始まりと終わりがわかりにくいといわれています。
更年期障害は誰にでも起こりうるものという意識をもつだけでも、気持ちにゆとりがでるはずです。つらい症状がでた場合も、いつか終わりがくるものとおおらかに受け止めたいもの。その上で、食事や睡眠、運動、趣味などに気を配ってみてはいかがでしょうか。
■バランスのよい食事をとる
更年期障害は太りやすい時期でもあるので、たんぱく質やビタミンなどを含むバランスのよいメニューを心がけて。和食中心の食事がおすすめです。
■しっかりと睡眠をとる
気力、体力ともに低下しやすい時期なので、いつも以上にしっかりと睡眠をとるのがポイント。日中に疲れを感じたら横になって身体を休めましょう。
■運動を習慣にする
血行促進、ストレス解消、ダイエットなどの効果も期待できる運動をぜひ取り入れてみましょう。ウォーキング、ヨガ、水泳、テニスなど手軽にできるものを!
■趣味の時間を楽しむ
音楽や読書、料理、創作活動など、趣味の時間をもってみてはいかがでしょうか。更年期障害のことを忘れるぐらい夢中になれる時間を楽しんで。
更年期障害について、ご家族やお友達など身近な人に理解してもらうのもよい方法です。相談することで支え合ったり、乗り越えたりすることができるはずです。無理せず、自分らしい毎日をお過ごしください。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
- 脳疲労を感じる前にデジタルデトックスを2025/09/05
- フレイル予防で健康長寿を目指そう!2025/08/05
- 年齢とともに血圧とのつきあい方を考える2025/07/05
- 実は女性だって安心できない高尿酸血症/痛風2025/06/05
- そのメンタル不調、腸が原因かも!?2025/05/05
- 素敵に年を重ねる“白髪とのいいおつきあい”2025/04/05
- これはスゴイ! 唾液の健康パワー2025/03/05
- 明らかになってきたビタミンDの驚くべき力2025/02/05
- 寒い時期こそ気をつけたいヒートショック2025/01/05
- 手指の関節の痛み、こわばりから解放される毎日へ2024/12/05
- 「糖新生」が続くと、より太りやすい身体へ!?2024/11/05